140725-26富士山(あんなに行かないって言ってたのにしっかり楽しんできました。)
混んでいるし、面白そうじゃないからと敬遠していた富士山。
一人ウルトラマラソンをやめて行って来ました。
行くからにはもちろん下から。
富士山駅を起点にしました。
しかもちょうど富士登山競争が行われる日ということでそれが終わってしまえばすいているに違いない。
ということで、5合目までは静かな森林歩きではなく5合目コースを並走して応援。
その上は、登山競争を避けてすいている登りとなりました。
さて、今回は久しぶりに写真とともに解説。
富士急の切符は買ってあったのでかなりある時間をさらに余裕を持って乗車。
富士登山競争の5合目コースの人たちが結構乗ってきました。
富士山駅7:38着ですから、8:30スタートにはこの電車なら1時間弱あることになりますね。
電車の中にも案内がありました。
ほとんどのひとが一駅前で降りていました。
富士吉田市役所はどちらが近かったんでしょう。
さて、私の方は表から道路に出て交差点の金鳥居から出発。
すでに山頂コースの選手は通り抜けているので応援の旗が散らばっていました。
今日は走る人たちにはさらに過酷であろうほどの暑さです。
選手たちが来る前にある程度は進んでおきたい。
準備しているスタッフの方々に挨拶しながらこんな一本道を馬返しへ。
おいしそうに見える?ベニテングダケがたくさん出ていました。
(タマゴタケではありませんので注意)
ついでに一度やってみたかった富士山のふもとの樹海でコンパスは正常に動くか。(青木ヶ原じゃないけど、ないから?)ちゃんと正しい方位を指してくれました。
歩いているとスタートの号砲が聞こえてきました。
大体20分ぐらいで先頭が来るかなとおもっているとほぼ想定どおりに一番手が来ました。
ずーっとだらだらの上り坂なのに相当速いペースで走り抜けていきました。
2番手、3番手と抜けていった後、どんどんランナーが追い抜いていきました。
同じ方向に応援しながら進んでいきましたが皆さん応援に元気に応えてくださいました。
みんな滝のような汗びっしょりで走り抜けていきましたがそれが楽しいんでしょうね。
ものすごく大変そうですが、5合目までなら一度はやってみたいかも。
ここも参拝の古道ですから石畳があったりといい雰囲気でした。
ギンリョウソウも咲いていました。
最後のほうの方は2合目くらいからだんだん歩く方も増え、、、、しかし、ハイカーが抜かないようにしつつ登っていきました。
いいモチベーションをいただきながら、5合目へ。
佐藤小屋さんを越えて、富士山整備協力金を支払ってバッジをもらいました。
登山届けを出すところがわからず佐藤小屋さんのトイレのところにあったいつもの山梨の黄色い箱に入れました。
いや、もう登山始まってますが。
ちょっと登って六角堂のベンチをお借りしてお昼をいただきました。
ここでは、ちょうど昼の業が行われていたようで若い高校生ぐらいの小僧さん(お坊さん?)がいろいろ教えを受けていました。
頂上まで行ったランナーたちが下山してくる中、いよいよいわゆる富士山を登ります。
このくらいの団体さんがいるくらいでかなりすいていたんじゃないかと思います。
森林限界を超えた景色はなかなかどうしてきれいなものでした。
稜線とかアップダウンとか何にもない砂山のような山ですからちょっとほかの山とは違いますが結構下のほうから雪渓が残っていました。
登って登ってと行ってしまうと高山病にやられてしまいそうなので(実は結構弱いです。)
各七合目、八合目、本八合目とそれぞれ必ず立ち止まるようにして登りました。
でも、なんとなくぼーっとしてくるし、ちょっとした動きで息切れするしとしっかり軽い高山病状態でした。
でも、ひどくなるわけでもなし、景色を楽しんだり写真を撮ったりしながら張り切らないように登っていきました。
八合五勺のご来光館の前のベンチでストーブ使ってお湯沸かすのをことわって夕食にしました。
手抜きのアルファ米とインスタント味噌汁、紅茶です。
ここでは見事な影富士が見え、反対側には雪渓がみえて、これを堪能しながらの夕食でした。
ここでのんびりしすぎたのがひとつだけ残念につながりました。
というのも、ゆっくり出発しようとしたときに声をかけた方から今から山頂に行くんなら到着ぎりぎりだけど夕日がとてもきれいで、北岳、甲斐駒などが夕日の中に輝きますよと教えていただきました。
心が急いたって体は動かない。
夕飯食べてちょっと調子がよくなったものの少し急ぐと息切れと心拍数アップが激しくてよけい進めなくなる。
最後本当に一足手前でもう日の入りはあきらめました。
でも、雲の上にきれいな輪郭が出ていました。
ようやく頂上。
コーラで一人祝杯。
21:25ごろ山頂へつく予定が19:00着。
遅れるぐらいならご来光まで待てるかと思ったけど、こりゃ無理そうなので、最高地点まで行ってお鉢めぐりをしてそれから考えようと暗い中のお鉢めぐり開始。
最高地点を眺めてみたけどやっぱり眠くてちょっと横になり大休止。
うとうとっと15分ぐらいしてここじゃまずいから気象庁の測候所のふちにでもいるほうがいいかともう一度最高地点の碑のところへ行くと、シュラフに包まった人がいました。
あんまりよくないんでしょうけどそれなら私ももう少々。
測候所の犬走りが暖かく、着るものもいっぱい持っていったので快適にごろんと仮眠。
2時間ほど眠ってしまいました。
ところが、正直言ってなんか頭の痛みが気持ち悪い。
こりゃ「危ない」なんてなる前に早めに降りたほうがよさそうなのでお鉢めぐりを続行して、まわりきったら下山することにしました。
夜に行ったメリットとしては、夜景はたいしたことなかったですが新月だったとのことで星が最高にきれいでした。
お鉢めぐりを終えたところで御殿場の小屋の人に会い、星がきれいそうなので登ってきたと言っていました。
ご来光は適当に途中から見るとのことでもう下山されるそう。
よしだるーとの下山口で別れて私は22:25頃、下山開始。
折りながらも広いカーブでヘッデンを消して横になって星を見るととてもきれいで、流れ星も見ることがで来ました。
ところがそうするとあまりにも気持ちよくてちょっとうとうと。
気がつくと20分とか30分とか時間が経過していました。
これを数回繰り返しながらゆっくり下山しました。
道間違えで下山路を登ってくる人、パーティに3つぐらい出会いました。
またそういうのを見かけるところって山小屋へのエスケープルートから遠いんですよね。
そんなこんなで6合目まで降り立ったのが2:30ごろ。
この時間に五合目より下の森の中へ入っていくのも勇気がいりました。
佐藤小屋を越え、舗装路から車止めを越えて北口富士浅間神社へ向けての道に入ったのが3時過ぎ。
持ってたすずを出来るだけかき鳴らして動物がいたら逃げていただくよう期待しないがら進みました。
4時過ぎて鳥の鳴き声が聞こえてきたらちょっとほっとしました。
しかし、ここで明るくなる前に2組(一人は単独)とすれ違いました。
先に出会った単独行の方も、「暗いとここ怖いですよね」といってました。
はい、自分の影にもドキドキしてました。
馬返しに4:45到着。これで登山道は終わり。でも起点は神社だし、駅までは歩かなくてはならない。まだ2時間以上の道のりが最後にのこります。
ここら辺だと駅までのほうが山頂行くより距離は長いという事実。
だらだらの下りは足にも負担が来るし、まあよく歩いたもんです。
足に負担がかからないようにと併走する富士吉田自然探索路も歩いてみましたが、道がわかりにくく変に気を使うので中の茶屋で元の道に戻りました。
馬返しで下界に降りるので服をちょっと直して靴を脱いだのですが、気がついたら朝4:45頃の出発のときにはいてから24時間履きっぱなしでした。
駅までの道のり、金鳥居のみちで、道端で休まれていたおばあさんとちょっと話をしたら、お母さんの実家が佐藤小屋だそうで、「登れるのは体力がある証拠だから大事にしないと。わたしも子供のころはよく夏休みは佐藤小屋に遊びに行って手伝ったり、今じゃ登れないけどついでに頂上まで上登って駿河湾を見たりしていたんだよ。」と教えてくださいました。
おばあさんが子供のころって、佐藤小屋さんていつからあるんでしょ。
泊まってませんが佐藤小屋さんの実家つながりの方に突然お話を聞かせていただくというのも奇遇なものです。
もっと聞かせていただきたかったけど、世間話ですのでそこそこに切り上げて富士山駅に7:10頃ゴール。
思いついてからの行動は早かったけど、ほぼほぼ計画通りだったかな。
最後の最後に中央線人身事故でぜんぜん進まなかったのでうちにはなかなか着きませんでした。
難を言えば休むベンチが山小屋の前にしかなくて気が引けることで予想以上に仮眠がとりづらかったぐらいでしょうか。
今回の道程
7:40富士山駅→8:05北口本宮富士浅間神社→10:10一合目→10:30二合目→11:50佐藤小屋通過→12:10~12:20六角堂前で昼食→13:30七合目→15:00八合目→16:50本八合目→17:30~17:55八合五勺で夕食→18:20九合目→19:00山頂(久須志神社)→20:30頃~21:30剣が峰で仮眠→22:20お鉢めぐり終了→22:30下山開始→途中30分程度の仮眠を数回入れて→3:00佐藤小屋通過→4:30一合目→4:45馬返し→7:10富士山駅
交通費以外のおぼえ。
トイレ六合目、八合目、七合目下山道\200×3=\600、山頂コーラ\500、富士山保全協力金\1000
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